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今日の次の一手(Feb 22, 2019)

こんにちは、「今日の次の一手」へようこそ。
2月後半は「必至」をテーマにした問題を出題します。

昨日の問題の解答と解説

昨日の問題図↓ あなたが先手(手前側)です。

後手が△8六歩としたところ。
後手玉に必至を掛けてください、という問題でした。

 

 

 

↓↓以下、解答と解説↓↓


 

 

 

【解答】▲1九香(解答図↓)

 

【解説】
先手玉は次に△8七歩成とされると受けがなくなります。
かといって①▲8八香のような手は△8七桂▲同歩△同歩成(図1↓)と攻められて、受けになっていません。

(図1)

よって攻める手を考えたいですが、最初に思い浮かぶ手としては②▲1七香でしょうか。
しかしそれには△1一歩(図2↓)と受けられてしまいます。

(図2)

この△1一歩が厄介な手で、▲1三香成には△2一玉、▲1一香成にも△1三歩(図3↓)で先手の攻めが止まってしまいます。

(図3)

後手には次に△8七歩成と△1一玉の2つの狙いがあり、これは先手勝てません。
正解は③▲1九香(再掲解答図↓)でした。

(解答図)

飛車の下に香車を打つのが好手で、今度△1一歩には▲同飛成で受けになりません。
これが竜と成香の違いです。
以下後手は△2四銀と無理やり3三から玉を逃げようとしますが、そこで▲4四角(図4↓)があります。

(図4)

銀を取らずに▲4四角と後手玉の逃走を防ぐのが好手。
終盤は駒の損得より速度が大事です。
以下は△3三金直に▲1二飛成(図5↓)までとなります。

(図5)

香車は本問のように、できるだけ下から打った方が良い場合が多いです。
理由は下から打つ方が香車の利いているマスが多いからです。
「下段の香に力あり」という格言があります。
今回の問題でその威力を少しは感じていただけたら嬉しいです。

 

 

 

↓↓それでは今日の問題です↓↓


今日の次の一手

今日の問題図 あなたが先手(手前側)です。

いま▲2二銀の王手に後手が△1二玉と逃げたところ。
後手玉に必至を掛けてください。

 

 

 


解答は明日発表します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。