• 「カナダ将棋クラブ」のウェブサイトへようこそ!/Welcome to "Canada Shogi Club" website!!

今日の次の一手(Feb 27, 2019)

こんにちは、「今日の次の一手」へようこそ。
2月後半は「必至」をテーマにした問題を出題します。

昨日の問題の解答と解説

昨日の問題図 あなたが先手(手前側)です。

いま▲7五銀の王手に、後手が△8五玉と逃げた局面。
後手玉に必至を掛けてください、という問題でした。

 

 

 

↓↓以下、解答と解説↓↓


 

 

 

【解答】▲7七玉(解答図↓)

 

【解説】
後手玉を中段まで引っ張り出して、あと一歩で捕まえられそうな局面。
しかし持ち駒もないので、下手に攻めると失敗してしまいます。

たとえば問題図から①▲8六歩の王手には、△7六玉(図1↓)と歩を取られます。

(図1)

図1以下▲6七銀には、△7五玉と銀を取られて先手勝てません。

また問題図から②▲8六銀の王手にも、△7六玉▲6七銀に△8七玉(図2↓)と潜られます。

(図2)

図2以下▲7八銀上には、△8六玉と銀を取られてやはり先手勝てません。
銀だけで攻めているので、横や後ろにするすると逃げられてしまうのです。

正解は③▲7七玉(再掲解答図↓)でした。

(解答図)

この▲7七玉は△6九飛成からの詰めろをかわしながら、次に▲8六歩(図3↓)の詰めろになっています。
まさに一石二鳥の手ですね。

(図3)

玉はいつも他の駒に守られているので、弱い駒に思われがちです。
しかし成り駒を除けば全方向に動ける唯一の駒なので、ときには強力な攻め駒にもなります。
戦場に繰り出して行くのはおすすめしませんが、本問のように玉が相手玉の逃走を防ぐストッパーになるケースは少なくありません。
玉を安全なところに置いておきたい気持ちはわかりますが、チャンスがあれば恐れずに行きましょう。

本問の▲7七玉のような手を、「詰めろ逃れの詰めろ」といいます。
これは相手からの詰めろを防ぎつつ、相手に詰めろを掛けるという高等戦術です。
なかなか実戦でこのような手を指すのは難しいかもしれませんが、こういう手があるんだというのは知っておいてください。

 

 

 

↓↓それでは今日の問題です↓↓


今日の次の一手

今日の問題図 あなたが先手(手前側)です。

いま後手が△6七とと金を取った局面。
後手玉に必至を掛けてください。

 

 

 


解答は明日発表します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。