こんにちは、「今日の次の一手」へようこそ。
2月後半は「必至」をテーマにした問題を出題します。
昨日の問題図↓ あなたが先手(手前側)です。
いま▲7五銀の王手に、後手が△8五玉と逃げた局面。
後手玉に必至を掛けてください、という問題でした。
↓↓以下、解答と解説↓↓
【解答】▲7七玉(解答図↓)
【解説】
後手玉を中段まで引っ張り出して、あと一歩で捕まえられそうな局面。
しかし持ち駒もないので、下手に攻めると失敗してしまいます。
たとえば問題図から①▲8六歩の王手には、△7六玉(図1↓)と歩を取られます。
(図1)
図1以下▲6七銀には、△7五玉と銀を取られて先手勝てません。
また問題図から②▲8六銀の王手にも、△7六玉▲6七銀に△8七玉(図2↓)と潜られます。
(図2)
図2以下▲7八銀上には、△8六玉と銀を取られてやはり先手勝てません。
銀だけで攻めているので、横や後ろにするすると逃げられてしまうのです。
正解は③▲7七玉(再掲解答図↓)でした。
(解答図)
この▲7七玉は△6九飛成からの詰めろをかわしながら、次に▲8六歩(図3↓)の詰めろになっています。
まさに一石二鳥の手ですね。
(図3)
玉はいつも他の駒に守られているので、弱い駒に思われがちです。
しかし成り駒を除けば全方向に動ける唯一の駒なので、ときには強力な攻め駒にもなります。
戦場に繰り出して行くのはおすすめしませんが、本問のように玉が相手玉の逃走を防ぐストッパーになるケースは少なくありません。
玉を安全なところに置いておきたい気持ちはわかりますが、チャンスがあれば恐れずに行きましょう。
本問の▲7七玉のような手を、「詰めろ逃れの詰めろ」といいます。
これは相手からの詰めろを防ぎつつ、相手に詰めろを掛けるという高等戦術です。
なかなか実戦でこのような手を指すのは難しいかもしれませんが、こういう手があるんだというのは知っておいてください。
↓↓それでは今日の問題です↓↓
今日の問題図↓ あなたが先手(手前側)です。
いま後手が△6七とと金を取った局面。
後手玉に必至を掛けてください。
解答は明日発表します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。