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今日の次の一手(Feb 28, 2019)の解答

昨日の問題の解答と解説

昨日の問題図 あなたが先手(手前側)です。

いま後手が△3二竜とと金を取ったところ。
後手玉に必至を掛けてください、という問題でした。

 

 

 

↓↓以下、解答と解説↓↓


 

 

 

【解答】▲3四角(解答図↓)

 

【解説】
問題図から①▲2二歩成(図1↓)は、竜が取れるのでやってみたい手です。

(図1)

しかし以下△同竜▲同香成△同玉と全部清算して図2。

(図2)

図2は持ち駒に飛車と角がありますが、意外と後手玉に迫るのは難しいです。
図2以下▲7一飛のような手はありますが、△8五歩が詰めろになります。
つまり、以下▲4一飛成に△8六馬▲同銀△8七銀(図3↓)の詰みがあります。

(図3)

問題図から▲2二歩成の何が良くないかというと、攻める手がかりがなくなってしまうことです。
図2の局面は後手玉の周りに先手の駒がなくなったので、先手はまた一から手がかりを作らなければなりません。
手がかり(拠点・足場などともいう)を残しながら攻めるのはいわば寄せの鉄則の1つなので、覚えておいてください。

解答は②▲3四角(再掲解答図↓)でした。

(解答図)

ふわっとした手ですが、何とこれで必至です。
△同竜と取るのは▲2二歩成(図4↓)で詰みます。

(図4)

また△1四歩と逃げ道を開けるのも、▲2二歩成(図5↓)が厳しい両王手。

(図5)

図5以下△1三玉の一手に、▲2三と△同竜▲同馬(図6↓)までです。

(図6)

図5で出てきたような、2枚の駒で同時に王手を掛けることを「両王手(りょうおうて)」といいます。
そう頻繁に現れるものではありませんが、通常の王手以上に受けにくく、ときには決め手になります。

 

 

 


「今日の次の一手」は3月いっぱい休止します。
また4月上旬に再開する予定なので、よろしければまた見に来てください。