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今日の次の一手(Jan 29, 2019)

こんにちは、「今日の次の一手」へようこそ。
1月後半は「奇襲戦法」をテーマにした問題を出題します。

昨日の問題の解答と解説

昨日の問題図 あなたが後手(手前側)です。

「アヒル」という戦法からの出題で、後手が△8五歩と歩を突いてきたところ。
普通は▲7八金ですがアヒルを目指すにはどうするか、という問題でした。

 

 

 

↓↓以下、解答と解説↓↓


 

 

 

【解答】▲9六歩(解答図↓)

 

【解説】
▲9六歩と端歩を突くのが正解でした。
これには△8六歩▲同歩△同飛(図1↓)と攻められる手が気になります。

(図1)

次に△8七飛成と竜を作られる手があって、まずそうですね。
しかし以下▲2四歩△同歩▲2三歩(図2↓)が返し技。

(図2)

8筋の歩交換で手に入れた歩を2筋で使って、なんと後手の角を捕獲することができました。
以下もし△8七歩と打たれても、▲9六歩の効果で▲9七角と逃げることができます。
この順は先手大優勢です。

解答図から後手は△8六歩と攻めることはできないので、代えて△3二金と守ることになります。
そして▲9七角(図3↓)と上がって、8筋の攻めに備えます。

(図3)

図3からは次に▲5三角成があるので、後手は△6二銀と受けます。
そして以下▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛(図4↓)

(図4)

この▲2六飛と引いた手がポイントで、9六の地点に利かせることで角の頭をケアしています。
以下、先手の指し手だけを示すと、▲6八銀~▲4八銀~▲7九金~▲3九金~▲5八玉(図5↓)。

(図5)

これが「アヒル」の完成形です。
「2枚の金がアヒルの広げた足のように見えるから」というのが由来だそうです。
金銀のバランスが良く、飛車や角を交換しても自陣に打ち込まれる隙がないのが特徴です。

以下「アヒル」戦法の駒組みのポイントをまとめます。

①▲9七角と端に角を使う。
②飛車は2六に引いて、角の頭を守る。
③▲6八銀~▲4八銀~▲7九金~▲3九金~▲5八玉と「アヒル」囲いを完成させる。

 

 

 

↓↓それでは今日の問題です↓↓


今日の次の一手

今日の問題図 あなたが先手(手前側)です。

今日も「アヒル」戦法からの出題で、図5から後手が△8四飛と飛車を浮いてきたところ。
囲いは完成したので、ここから動いていきましょう。

 

 

 


解答は明日発表します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。